秋津壽男“どっち?”の健康学「断食ダイエットは健康維持に役立つのか。メリット・デメリットの把握をすべし!」 (1/2ページ)
- タグ:
-
“どっち?”の健康学
-
秋津壽男
-
断食
-
カロリー
-
ダイエット
ダイエット法の一つに断食があります。読んで字のごとく「食を断つ痩せ方」ですが、ここで今回のお題です。断食は健康にプラスに作用するでしょうか。
現代の日本人の多くは食べすぎです。デスクワーク中心の人ならば、カロリーをほとんど消費しないにもかかわらず、1日に3食どころか、間食までする人もいます。仕事が終われば酒を飲み、締めのラーメンを食べることもあるでしょう。高校や大学の運動部や肉体労働の人ならまだしも、内勤のサラリーマンがこうした食生活をしていると、必ず太っていきます。
断食にはいくつかのメリットがあります。まず食事を断つため、胃腸だけでなく内臓が休まります。これにより、食べたものを消化させるエネルギーが血液循環や新陳代謝に使われるようになります。摂取カロリーも減るため、体にたまっていた体脂肪が分解されてダイエットにつながります。
また、食べ物を体内に取り込まないので、体内エネルギーを消費する際に血中の悪玉コレステロールが使われ、悪玉コレステロール値が低下します。さらに、腸内にたまっている宿便が排出されるようになり、便秘も改善されていきます。
準備不足の断食は危険ですが、しだいに摂取カロリーを小さくしていく「上手な断食」には健康的な効果が見いだせます。その一例が「16時間断食」、つまり1日に8時間だけ食べて、残りの16時間は水だけを摂取するという方法です。「朝食を抜き、昼食(12時)と夕食(20時)以外は一切何も食べず、20時以降は水だけを飲んで布団に入る」「午前中のパフォーマンスを高めるために朝食(6時)、ランチ(12時)を食べたあとは一切食べずに我慢する」
など、食事時間を6~8時間間隔で1日2回などとパターン化すると肥満型の人は痩せていくでしょう。
以上は3食を2食に減らす「1食断食」であり、慣れてきたら2食のうち御飯を半分にするなどして、しだいに摂取カロリーを低くしていく方法も一種の断食と考えてください。
また「1日断食」というやり方もあります。これは週に1日だけスープやジュース類など水分のみを補給して、食べ物を摂取しないという手法です。