「徒然草」に登場するフリーダム和尚がとある僧侶につけたあだ名「しろうるり」とは? (2/4ページ)
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茹でてホクホク、焼いてゴリゴリ。
【原文】芋頭といふものを好みて多く食ひけり。談義の坐にても、大(おほき)なる鉢にうづたかく盛りて、膝元に置きつゝ、食ひながらぞ文(ふみ)をも読みける……
現代でもそうですが、食事をしながら文章を読むという行為はあまりマナーのよいものではなく、言うまでもなく往時もそうでしたが、盛親はいっこう気にしません。
口うるさい輩が何と言おうと、世俗のことなぞ、どこ吹く風と自由気まま。
【原文】世を(かろ)く思ひたる癖者(くせもの。曲者)にて、よろづ自由にして、大方人に従ふといふことなし……
法事などのお勤めで朝廷に出仕しても、自分の食事が来ればさっさと食って、用事がすめばさっさと帰ってしまうフリーダムっぷり。
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盛親僧都のフリーダムっぷり(イメージ)。
もちろん日常の食事だって、時間を決めるのは己の腹時計。腹が減ったら深夜だろうが早朝だろうが、勝手に作って勝手に喰って片づける。
眠ければ僧房に閉じ籠もって寝たいだけ寝て、天が来ようが地が来ようが目覚めない。