墓だと思ったら風呂だった。マヤ文明時代の人々が使用していた2500年前の蒸し風呂が発見される(グアテマラ) (2/2ページ)
岩盤をくりぬいて、下へと下り坂になっているトンネルが作られていたが、このトンネルは実際は、蒸し風呂の余剰な水を排出するための水路だったことがわかった。
image credit:Jarosław Źrałka
・順序良く入浴できるような設計
また、スムーズに蒸し風呂に入ることができるようちゃんとルートが作ってある。トンネルの両側には、蒸し風呂の部屋に続く階段があり、部屋には人が座れるよう、岩を削ってベンチのようなものが作ってある。
まるで現代の入浴場のようだ。
入り口の向かいには、楕円形の炉のようなものがあり、ここに加熱した大きな石を置いて、それに水をかけて蒸気を発生させたと考えられる。
余分な水は床の真ん中の水路を通って排出され、さらに、木や石、モルタルなどで巨大な構造物を作って、蒸気が外へ逃げてしまうのを防いだようだ。
マヤ人は、この蒸し風呂を紀元前700~300年頃まで使っていたが、その後、モルタルや瓦礫で覆ってしまった。これは、ナクムを支配していた王朝が変わったこと、あるいはマヤの社会や信仰など生活に重大な変化が起こったことに関連しているかもしれない。
長年にわたって、古代マヤの風呂遺構はほかにも発見されてきたが、ほとんどは破片や断片など、もともとの構造物の名残だけだ。
だから、このたびの発見のように、そっくりそのままきれいに保存されたものが発見されるのは、極めて貴重だという。
References:Ancient 'Tomb' Unearthed in Guatemala Turns Out to Be Maya Steam Bath/ written by konohazuku / edited by parumo