巨人優勝の意外なキーマンは!? プロ野球2019「新戦力チェック」 (2/3ページ)
この打線が完成するなら、確かに他球団には脅威となりますね」(前出のデスク)
だが、今回の巨人の大型補強で優勝のキーパーソンとなるのは、実は丸ではないという。
「巨人のカギは、ズバリ新外国人のクックです。この投手の活躍がセ・リーグを左右すると言っても過言ではありません」(スポーツ紙ベテラン記者)
クックは今季、MLBのマリナーズから移籍した新守護神候補。救援投手として、メジャー通算17セーブ58ホールドをマーク。オールスター戦の出場経験もあり、実績は申し分ない。
「150キロを超える速球に、変化球も豊富。しかも奪三振率が高く、まさに抑えにピッタリ。巨人の低迷は、リリーフ陣の崩壊のせいでもありましたから、クックが守護神として実力を発揮できるなら、巨人の独走もありえますよ」(前同)
しかし、クックには懸念材料もある。「2016年にトミー・ジョン手術を受けて以降、まだ全盛期の力が戻っていないのは事実。日本の野球に適応できるか以前に、そこが心配ですね」(同)
長嶋監督以来の伝統でもある“勝利の方程式”の完成が、今季の巨人のポイントとなりそうだ。
派手な補強を行った巨人に対し、目立たないが充実度の高い補強ができたと評判なのが、昨年は最下位に沈んだ阪神だ。
「阪神はFAで西勇輝、さらには昨季、中日で13勝を挙げたガルシアと、エース級の投手を獲得。今季から日本人選手扱いとなるメッセンジャーに加え、計算できる先発が一気に2枚も増えたのは非常に大きい」(球界関係者)
地味だが期待できる――。そんな阪神の補強を象徴するかのように、今年から選手よりも人気者だった金本前監督に替わり、矢野燿大新監督が指揮を執る。
昨年、矢野監督は2軍を率いて、8年ぶりとなるウエスタンリーグ優勝を達成。日本一にも輝き、その手腕が高く評価されていた。
「矢野監督の采配は、ひと言で言うなら“のびのび野球”。2軍時代は基本、ノーサインで、選手に自信をつけさせました。