野村克也“激辛”インタビュー「原も長嶋も監督の器じゃない」 (2/3ページ)

日刊大衆

でも、長いプロ野球史の中で、野球の天才に名監督って、ほとんどいないから。

 天才って、自分が簡単にプレーできるもんだから、他人も同じようにできると思ってしまう。だから、なんで、それができないのかが分からないんだよ。世の中には、むしろ不器用な人間のほうが多いということを理解していない。そんな監督が、選手を指導するなんて、どうしたって無理だろう。長嶋も監督の器じゃなかったんだよ。

――今季の巨人にあって、特に注目を集めているのが捕手陣だ。正捕手の小林誠司に、FAで移籍した炭谷銀仁朗、ベテランの阿部慎之助など、層の厚さはリーグ屈指。しかし、“伝説の名捕手”でもある野村氏の見方は、かなり辛辣だ。

野村:キャッチャーは“監督の分身”。投手だけじゃなく、守備についている選手全員に指示を出し、試合をコントロールしなくちゃいけない。だから、優勝するためには優秀なキャッチャーが絶対に必要なんだ。

 巨人V9時代の川上哲治監督がすごかったのは、藤尾茂さんという強肩強打のキャッチャーを外して、レギュラーに森祇晶(当時・昌彦)を抜擢したこと。森の能力を見抜き、バッティングよりも守備面を重視したわけだけど、これが功を奏して、V9に貢献する名捕手となった。

 それに引き替え、今の巨人に、それだけのキャッチャーがいるだろうか。西武からFAで獲得した炭谷が、どれだけ活躍できるか、正直分からない。もともと育てるのがヘタな球団だからね。ヨソから獲ってくればいいと思っている。

 正捕手の小林? 彼は“監督の分身”なんて、とても言えない。2年前のWBCで活躍した頃は注目していたけど、シーズン中のリードを見ていると、まるでダメ。サインの1球1球に、まったく根拠がない。これじゃ話にならないよ。

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