北方領土へのビザなし交流による日本人墓地の立て直し事業 (2/2ページ)

心に残る家族葬

高齢化が進む元島民たちに、なんとか元どおりのお墓でお墓参りをと言う、子孫たちの願いから生まれた計画だ。

しかし「ビザなし交流」の実施は年に一度であり、滞在時間には制限がある。しかもその中で墓地の立て直しに使える時間は3時間だけだと言う。そのため、3年がかりの計画となっているが、この事業に資材や道具の提供で協力した現地のロシア企業が、交流期間終了後も積極的に作業を進め大幅に立て直しが進んだ。日本人訪問団の熱意が現地の人々を動かしたこの計画は、領土問題解決に向けた大きな成果と言えるのではないだろうか。

■領土問題の行方

戦後70年以上ももつれてきた北方領土問題を解決する事は難しい。ロシア政府は北方領土への移住を奨励し、現地はすっかりロシア正教の教会が建つロシアの街並みだ。北方領土の返還は、現地のロシア人たちにとっては大きな不安となるだろう。

2019年1月22日、モスクワで日露首脳会談が行われた。会談後、返還交渉の具体的な進展は表明されず、領土問題解決の見通しは厳しい。日本人とロシア人、北方領土で共存出来る日は、果たして訪れるのだろうか。

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