伝えていきたい日本の心。「ありがとう」と「おかげさま」に込められた意味とは? (3/3ページ)
例えば、
「カネを払っているのだから、相応のサービスを受けるのが『当たり前』で、少しでもそれが損なわれたら全力でクレームをつけて権利を主張し、あわよくば少しでもプラスアルファをせしめてやろう」
まぁこんな下品なことを堂々と仰る方もいません(よね?)が、どう見ても「顔にそう書いてある」方を見かけるのは、十人百人に留まりません。
本来なら「売ってくれてありがとう」ってなもんです。もちろん売り手だって「買ってくれてありがとう」ってなもんで、これでお互いに気持ちよく過ごせりゃいいじゃないかと思います。
「へぇ、毎度おかげさまで」
何につけても「当たり前」と思うからカドが立つんです。互いが互いを「ありがたい」と思って、もし不公平に見えたって「自分の知らない所(陰)で誰か『お陰様』が埋め合わせしてくれているんだ」と思っておけばいいのです。
権利々々もいいですが、何でも「当たり前」じゃない、「ありがたい」事なんだと謙虚になってみることが、幸せになる第一歩ではないでしょうか。
日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan