松井秀喜が原巨人と決別! 次期監督が完全消滅 (2/2ページ)

週刊実話


「今回、監督を引き受けるにあたり、原監督は山口オーナーに『前回やり残した仕事が一つある。次の監督を育てなかったこと』と話したそうです。自分が長嶋さんの下で学んだように、次の監督にノウハウを授ける。これが、原監督が思い描く監督禅譲なのでしょう」(原監督と親しいテレビ局幹部)

 さらに、今シーズンの布陣で、あえて「ヘッドコーチを空席にしている」のは、次期監督のためだという。

 要するに、2年間服従すれば次期監督を約束するという“踏み絵”…。しかし、引き留める巨人首脳を振り払うようにメジャーへ転身し、名門球団の4番を務めたほか、ワールドシリーズでMVPに輝いた松井氏は、これを拒否。次元の高いプライドから、原巨人と袂を別つ道を選んだようだ。
「そこに、ここぞとばかりに割り込んできたのが、捕手に戻った阿部慎之助です。宮崎キャンプでは、昨季までとは一転、模範選手に変身しています」(前出・テレビ局幹部)

 メーン球場のサンマリンスタジアムでシートノックまでを終えた阿部は、捕手道具を手に小走りで隣接する新ブルペンへ直行。“バッテリーコーチ”として若手投手を指導しているのだ。
「次期監督争いで目の上のたんこぶだった松井氏が巨人と決別し、原監督の不満分子と目されていた内海哲也と長野久義は容赦なく放出された。機を見るに敏な阿部は『ここが勝負』と原監督にすり寄ったのです。原監督も、チームのボス猿を手懐ければ、あとの選手はもれなくついてくる。思惑が合致したのです」(ベテラン巨人担当記者)

 今季の巨人は、昨季119試合でマスクを被った小林誠司、西武からFAで獲得した炭谷銀仁朗、そして4年ぶりに捕手復帰した阿部が正妻を争う図式だ。2年目の大城卓三、4年目の宇佐見真吾も成長している。
「横一線からのスタートと言いますが、原監督の頭の中で正妻は強肩の小林と決めています。エース菅野智之の信頼が厚いのに加え、炭谷の昨季打率は2割4分8厘で小林と五十歩百歩。そこに割って入るのが強打の阿部ですが、監督の意を汲んで『自分は3番手でいい』と引いた。終盤に代打の切り札で登場し、そのまま捕手に就く作戦です。そうすれば球団が3年総額6億円の大枚をはたいて獲得した炭谷は2番手で済み、面子が保てるからです。まさしく処世術。出世が近づくと急に組織に従順になるという典型的パターンです」(スポーツ紙デスク)

 阿部は今年1年を“兼任コーチ”で費やし、来季は空席となっているヘッドコーチに就任。東京五輪明けの2021年シーズンに監督就任を思い描いている。これなら丁稚奉公が実質1年で済み、最短コースで監督の座が近付く。

 巨人ファンが心待ちする松井監督は消滅した……。
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