〈目からウロコの健康術〉 『放置しても安全』は全くの誤解!? 早期発見で「前立腺がん」を完治! (2/3ページ)

週刊実話


「したがって、前立腺がん治療において最も重要なことは、存在するがん細胞をいかに『切除』、または『消失』させ、それ以後の『再発』や『転移』を未然に防ぐ事ができ、さらに、その病気を克服できるかが課題です」(同)
 本来、患者側が考える前立腺がん治療の目的は、決して「5年生存率の向上」などではなく、「克服」「完治」することにある。

 専門家は次のように説明する。
「しかし、そうは言っても標準治療単独での、前立腺がんの克服は、まだまだ満足のいくレベルではなく、今以上に治療効果を上げ、『がん細胞を消失させること』と『転移や再発を防ぐこと』で本来の目的である前立腺がんの“克服”に向けて繋げていくことだと思っています」

 ところで、前立腺がんの原因の1つに、男性ホルモンや食生活、遺伝子などが密接に関与していることをご存知だろうか。前立腺がんの発生や増殖に男性ホルモンが深く関与していることは分かっているが、どのようにがんができるのか、詳しいメカニズムはまだ解明されていない。

 ただ、前立腺には前立腺液を作る働きがあり、前立腺内には前立腺液を作るための管状腺がある。この管状腺の細胞は、日々新しい細胞が入れ替わっており、その過程で細胞が突然変異してがん化し、増殖したのが前立腺がんと言われる。危険因子として加齢や食生活、遺伝が関係することも分かっている。

★食の欧米化により患者数が増加
「こんなデータがあります。前立腺がんは欧米で患者数が非常に多いのに対し、以前は日本ではほとんど発生しませんでした。しかし、日本の食生活が和食から洋食に変化していくにつれ、前立腺がん患者数も増加するようになりました。和食は魚や野菜が中心であり、生活習慣病の改善も期待できる健康食ですが、洋食は肉やチーズ、バター、牛乳など動物性脂肪が非常に豊富であり、高脂肪食品を摂りすぎると前立腺がんのリスクが高くなります」

 こう語るのは、管理栄養士で料理研究家・林康子氏である。そして、さらにこう続ける。
「日本で前立腺がんが増えているのは、食の欧米化にあります。まだこの増加傾向は衰えていません。そのため、近い将来、日本人男性の罹患者数で、前立腺がんが1位になると予想されています。
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