〈目からウロコの健康術〉 『放置しても安全』は全くの誤解!? 早期発見で「前立腺がん」を完治! (3/3ページ)

週刊実話

自分の食生活を振り返り、動物性脂肪を摂りすぎないように食生活を見直してみる必要があります」

 とはいえ、前立腺の正常な細胞ががん化した場合、そのがん細胞が健康上の問題となるまで大きくなるには、どれくらいの期間を要するのか。実際、「20〜30年」かかるとされる。その一方で、若い人に発症することはほとんどないそうで、60歳以上になると患者数が極端に増えるのだ。

 人口10万人当たりの年代別・前立腺がんの患者数を見ると、60歳では100人程度だが、70歳代になると300人、80歳代では600人を超えるようになる。
「発症が高齢者に多いため、がんの進行が他のがんに比べると遅いのも特徴の1つです。しかも、がんの状況によっては無理に『治療』しない場合もあります。このあたりの事で『前立腺がんはほっといても大丈夫』と誤解されてしまうのでしょう」(前出・専門医)

 近年は、1本の注射器から取る血液検査で大半の病状が判別できる時代。とはいえ、前立腺の細胞がんを見つけるには、前立腺の生検が必要になる。肛門と陰嚢の中間、もしくは肛門から器具を挿入して直腸越しに針を刺し、前立腺の組織を採取する方法だ。
「通常は6〜12本の針を打ち、1本でもがん細胞が見つかればがんと診断されるが、外れればがんは見すごされてしまう。この検査の精度がその後の治療の成果を大きく左右するのです。ただ、肛門から器具を入れる方法は、痛みと出血、または感染症のリスクを伴います。MRI検査でも、安全性を考慮して経皮的針生検を行っています」(同)

 ’20年には男性のがんの中で「肺がん」の次に多いがんになると予測されている「前立腺がん」。特に50歳以上の男性は、喫煙や多量飲酒、食事などの生活習慣を改善することが、予防につながるのだ。

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