乙武洋匡「不倫騒動でゲスい人間だとやっと理解されました」麻美ゆまのあなたに会いたい!〔前編〕 (2/3ページ)

日刊大衆

ちなみに『車輪の上』はホストクラブが舞台の小説ですけど、なぜホストの世界を書こうと思われたんですか?」

乙武「親友がホストクラブのオーナーをしていることもあって、ホストの人とは以前から交流があったんですね。そんな中で、彼らの“多様な境遇”に触れる機会もあったんです。お父さんが4人いるとか、それこそ、映画『万引き家族』のような境遇の中で生活してきた人もいるんですね。私は、たまたま身体障害者という境遇で生まれてきましたが、自分に限らず、しんどい境遇で生きてきた方もたくさんいるんですよね」

ゆま「分からないだけで、いろんな過去を背負っている方がいるんですよね。それはホストに限らず……」

乙武「そうなんです。でも、ホストという職業だけで、良い印象も持たれませんよね」

ゆま「確かに……」

■私的小説とも言われて…

乙武「これは私のことになるんですが、3年前までの乙武洋匡は素晴らしく品行方正で、立派な聖人君子であるといったイメージを持たれ続けていたんですよね」

ゆま「そうですよね」

乙武「そのたび、私は“全然、品行方正じゃないですよ”と否定して、具体的なエピソードも語っていたんですけど、それも言えば言うほど“謙虚ですね~”と言われてしまうんです」

ゆま「何を言っても逆効果なんですね」

乙武「そう。どんなに黒い部分をさらけ出してもダメ。ところが3年前の不倫騒動で、そのイメージが見事に崩れ、私も下衆い人間だと、ようやく理解された。ただ、その一方で、障害者として、自分が社会にさまざまな問題を提起していきたい気持ちも本当なんです」

ゆま「誰だって、人の役に立ちたい部分もあれば、一方で、邪悪な部分もありますもんね」

乙武「まさにおっしゃる通りで、白い部分もあれば黒い部分もある。だけど、一度黒い部分をさらしてしまうと、今度は何を言っても“偽善だ”とか“お前が何を言っているんだ?”と言われるんです(笑)」

ゆま「すごく分かります。

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