伸びない英語学習。時間とお金をかける前に知るべき「本当に効果的な学び方」とは (3/3ページ)
学習生産性を高め、勉強の投下時間を最大化することが英語力向上の唯一の方程式となる。
まずは、自分に合った勉強法、自分に必要な勉強を重点的に行うこと。そして、理想はまず3ヶ月間、毎日3時間の学習を続け、一定の成功体験を積むことが大事だと岡田氏は指摘する。
もしかしたら、3ヶ月を3時間というのは少し無理があると思うかもしれない。
しかし、「3ヶ月」は私たちにとって何かと縁がある数字。企業の決算などで使われる「四半期」や、季節も3ヶ月区切り。1年は長すぎる、1ヶ月だと短すぎる。人間にとって「3ヶ月」が一つのことに集中できる、ちょうどいい長さなのだろう。
実はこれだけ「正しい思い込み」である。
本書では「英会話の5ステップ」として、英会話をしているときの人間の脳の働きを科学的に5つのステップに分解している。この5つのステップはリスニングとスピーキングの2つのグループに分けられ、リスニングは「音声知覚」と「意味理解」の2つのステップ、スピーキングは「概念化」「文章化」「音声化」の3つのステップとなる。

実はこの5つのステップはそれぞれ別の学習法が必要になる。単語や文法を知っていても音声をきちんと聞きとれなければ、意味理解のステップに進むことはできない。自分はどのステップに課題を抱えているのかを把握し、適切な学習法を選んでいくことが必要なのだ。
◇
「これをやれば上達する」という文句に踊らされがちな英語学習だが、岡田氏の指摘を読むと、そんな魔法のような学習方法がないことは容易に理解できるはずだ。その上でどうすればいいのか。自分の課題はどこにあるのかを探す手助けをしてくれるのが本書である。
個別の課題に対してどのような本がおすすめかについても余すことなく教えてくれる岡田氏。英語学習を一歩先に進めることができる一冊だ。
(新刊JP編集部)