焼畑営業はもう限界 中小企業が生き残るために必要なビジネスモデルとは (2/3ページ)
また、土地を広げることで作物量を積み上げていくこともできる。
このビジネスで成功している具体的な例としては化粧品の通販を手掛けるドクターシーラボがある。化粧品は消費財だがずっと使い続けるリピーターが多く、特に流行に左右されない「スキンケア製品」が人気だという。
また、IBMもクライアント企業からシステム構築を受託し、長期に保守・運用まで行うストックビジネスを展開している。他にカーリースやコインパーキングなどもストックビジネスの一例だ。
こう見ると、顧客としっかり向き合ったり、安定して収益が上がるというところで、ビジネスの王道とも思えるストックビジネスだが、デメリットも存在する。安定性はあるものの、急に大きな売上が上がることはまずなく、ある程度時間をかけることが求められる。
「今すぐ売上を立てないと資金繰りが…」という企業にとっては、そんなことをしていられないという声が本音だろう。
新しくストックビジネスを立ち上げるにしても、やはりそれなりの時間、そして人材が必要になる。しかし、余分な体力が残されている中小企業は少なくない。
そこで、小泉氏が本書で提案しているのは「投資・M&Aによるストックビジネス多角化経営」である。
まず一つ目の「投資」。小泉氏は最も確実性の高い「投資」としてFC(フランチャイズ)投資をあげている。
「FC投資」とは、FCの加盟店になることで、フランチャイズ本部が開発したFCビジネスの「使用権」を得るというもの。複数のFCにわたって加盟し何十店舗も構える企業もあり、オートバックスと業務スーパーのフランチャイジーのFC加盟店を中心に全国で多店舗経営を展開する「G-7ホールディングス」は東証一部上場を果たしている。
「FC投資」によって、FC本部の持つ事業の仕組みやノウハウ、ブランド、人材などを吸収することができ、新規でストックビジネスを立ち上げるよりも早くビジネスを軌道に乗せることができる。
もう一つの「M&A」は、もともとあったストックビジネスをまるごと買収してしまう方法だ。