焼畑営業はもう限界 中小企業が生き残るために必要なビジネスモデルとは (1/3ページ)
ビジネスを取り巻く環境の変化の速さに苦悩する経営者は多い。次々に新しいテクノロジーが登場しては、またたく間に社会に定着する。少し前まで持て囃されていた企業が、その数年後には凋落の一途を辿っていたということも珍しくはない。
どんな企業も、安定した収益源となる事業を創りたいと考えているはず。
そのキーワードとなるのが「ストックビジネス」だ。
たとえば、6年以上連続して増収増益を達成できている日本の上場企業は、約3600社中でたった110社。わずか3%しかないといわれている。しかし、このわずか3%しかない増収増益を続ける上場企業には、ある共通する特徴があるという。
経営コンサルティングをはじめ、多角的な事業を手掛ける株式会社インキュベーションファクトリー代表取締役・小泉雅史氏は、増収増益を続ける上場企業の特徴として「ストックビジネス」=継続的な売上が期待できるビジネスを持っていることがあげられると指摘する。
では、ストックビジネスとは具体的にどのようなビジネスを指すのか? そしてどのようにビジネスを展開すれば成功できるのか?
小泉氏は『中小企業の「ストックビジネス」参入バイブル』(クロスメディアパブリッシング刊)でその答えを明かしている。
まずは「ストックビジネス」について簡単に説明をしよう。
前述のようにストックビジネスは「継続的な売上が期待できるビジネス」のこと。対する言葉としては「フロービジネス」があげられる。
フロービジネスはいわゆる「狩猟型」のビジネスで、例えば新築マンションの販売事業がそれにあたる。マンションを顧客に販売したら、また別の新築マンションを別の顧客に販売する。新たな顧客を得るために常に移動し続けるのである。単発的には大きなお金が入るが、焼畑営業になりやすい。
一方のストックビジネスは「農耕型」のビジネス。同じ土地で何度も作物を育てるように、既存顧客と向き合い、継続・育成することで売上を上げていくという仕組みだ。