あの素晴らしい「昭和大ヒット曲」をもう一度(4)大野真澄「学生街の喫茶店」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

ただし、売り上げはパッとしなかったけど(笑)。

──さて、矢沢永吉の著書でベストセラーとなった「成りあがり」にも出てきますが、矢沢がリーダーだった「キャロル」の売り出しにも一役買ったとか。

大野 僕らもキャロルもミッキー・カーチスさんがプロデュースしていたんだけど、ミッキーさんから「聴いてみて」ってデモテープを渡されて。まだ歌詞はついていなかったけど「ルイジアンナ」や「ヘイ・タクシー」が入っていたのかな。もうぶっ飛んで「何ですか、これは!」って聞き返した。それでキャロルのお披露目ライブの司会を僕が引き受けることにしたんだよ。矢沢もすぐに僕の家に遊びに来るようになったね。

──ガロは76年に解散しましたが、トミーが86年に、マークが14年に若くして亡くなりました。

大野 トミーは自殺と言われたけど、僕はありえない、あれは転落死だったと思っている。マークも、ガロのキーになる曲では中心的存在だったから、あの年で病気で亡くなるとは‥‥残念だね。

──さて、今なお歌い継がれる「学生街の喫茶店」ですが、歌の舞台はどこなんでしょうか。

大野 お茶の水と言う人もいるし、作詞した山上路夫さんはパリのカルチェ・ラタンというイメージもあったようだけど‥‥歌っている僕にとっては早稲田だったかな。愛知から上京して住んだこともあったので。

──なるほど、それぞれの「学生街」を思い浮かべていいということですね。

「あの素晴らしい「昭和大ヒット曲」をもう一度(4)大野真澄「学生街の喫茶店」」のページです。デイリーニュースオンラインは、美しすぎて学生街の喫茶店大野真澄ガロ矢沢永吉エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る