ユーミンに刺激!藤波辰爾が語る「生涯ネバーギブアップ」の真意とライバルたち (2/2ページ)

リアルライブ

ぜひ会場で応援よろしくお願いいたします!」とメッセージを寄せた。

 「僕が新日本プロレスを辞めたのが平成6年ですから。あれから13年経ってドラディションのリングに新日本の選手が上がることになりました。ライガーとはいろんなところで組んでますが、自分の団体は初めて。ドラディションに新日本の選手に上がってもらいたいと思っていたので、喜びを感じている。好意を無駄にしないように、恩返しをしていきたい」

 “古巣”新日本にオファーを出したのは年明けで、まだライガーの引退は明らかになっていなかった。先日の引退発表会見を見たという藤波は「早々にリングを降りると聞いてビックリしたけど、このタイミングで組めるのは意味深い。自分のリングでライガーと組めるのは思い入れが強いですね」と感慨深げに語った。藤波は現在も新日本の試合をテレビ中継で見ているそうで、新日本からオファーが来た場合は「断る理由はない」と即答した。

 「生涯ネバーギブアップ」

 4.21大阪南港ATCホール Cホール大会では永遠のライバル長州力と6人タッグで激突する。おそらく大阪では最後の対戦になるだろう。6.26後楽園大会で長州のファイナルマッチの相手に逆指名されている藤波の胸中は「複雑」だという。「長州は自分を変えてくれた。そういう人間がリングを去るのは寂しい。前田も同じ。彼ももうひと花咲かせることができる」と、前田日明氏の復帰も諦めていない。

 先日、藤波は同い年のシンガー・ソングライター松任谷由実(ユーミン)の日本武道館公演を訪れ「刺激を受けた」という。ユーミンの最新ツアーのパンフレットには、藤波からのメッセージが掲載されている。

 「『もう藤波いいじゃないか?』という声もあると思うけど、ユーミンがああやって頑張っているのを見ると、俺もまだまだ負けられないというか、パワーをもらえますよね。僕が試合をすることで『同世代にパワーを与えられたら』と思うし、ネバーギブアップの気持ちを持って、プロレスをもっと広めていきたい」。最後は藤波の代名詞である「ネバーギブアップ」という言葉が飛び出した。

 生涯現役を貫く藤波は、生涯ネバーギブアップの精神で「ゴールデンタイムでやっていたあのころ」を過ごした一人としてプロレスを広めていく。

取材・文・写真 / どら増田

「ユーミンに刺激!藤波辰爾が語る「生涯ネバーギブアップ」の真意とライバルたち」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る