東京ドームはイチロー歓迎ムードも、今後はマイナー落ちの可能性が (2/2ページ)

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三塁を守ったヒーリーは一塁のレギュラーが予定されていましたが、三塁手が故障したため、臨時でサードに回り、外野手のブルースを一塁守備につけたんです」(米国人ライター)

 レギュラー三塁手が復帰すれば、ヒーリーが一塁に帰ってくる。ブルースは本来の外野に戻ってくる。ブルースは巨人戦でも5番スタメンで出場したように、チームの主軸バッターだ。今のイチローの状態では、ブルースと勝負にならない。

 また、レギュラー三塁手抜きで戦うことになりそうなアスレチックスとの開幕戦だが、右ピッチャーにめっぽう強いボーゲルバックを使いたいとサービス監督が決めれば、ブルースに本来の外野を守らせて、「右翼・ブルース、一塁・ボーゲルバック」の布陣となるだろう。指名打者のエンカーナシオンは4番バッターだ。絶対に外せない主砲であるから、ボーゲルバックとイチローのどちらかを指名打者に回し、両方を使うという選択はない。

 「レギュラー三塁手のシーガーは、故障で左手中指の手術をしたばかり。4月中の復帰は無理と伝えられています。12年以降、マ軍のレギュラー三塁手としてチームを支えてきた主軸選手ですが、昨季は打率が2割2分台に落ち込み、キャリアワーストのシーズンとなりました。持ち前の打撃力が戻らなければ、一塁手のヒーリーをこのまま三塁で使っていく選択肢も出てきます」(前出・同)

 イチローもバットで快音を響かせれば、ボーゲルバックを蹴落とす好機も見えてくる。

 “他力本願”は悲しいが、メジャー生き残りをかけるイチローにとって、今がまさに正念場ということだろう。

(スポーツライター・飯山満)

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