幸福の科学・千眼美子の『僕の彼女は魔法使い』がいろいろスゴかった【中井仲蔵映画評】 (2/4ページ)
ぼくが観たのは、都内ジャンクション駅の映画館で、公開翌週の土曜日の最終回だったのですが、観客はまずまずの入りでした。座席は半分くらい埋まってます。
モギリのお兄さんに聞いたところ、「8割くらいは前売り券のお客さん」だとか。つまり、「暇だったからなんとなくプラッと入った」という観客はほとんどおらず、多くは公開前から、「観るぞーっ」と決心をして、映画館にやって来たといたということです。
考えてみれば、「前売り券」というのは、期限が過ぎると一気に価値がなくなってしまう有価証券です。上映終了後で商品(サービス)と交換したくても、紙くずになっちゃってるわけです。よくは知りませんが、映画をプロデュースする立場の人々にしたら、何かと都合のいいことがあるんでしょうね、きっと。
その回の上映に来ていた観客は、老若男女さまざまでしたが、強いて他の映画の観客と比べるなら、とても礼儀正しい人が多かったように思います。あくまでも印象ですが。
さて、肝心の映画のほうはといいますと、主人公の少年(梅崎快人)が通う高校に、千眼美子扮する転校生がやって来るところから始まります。この転校生というのが実は魔法使いで、さらには〈世界で最後の“白魔術の継承者”〉だったりします。
魔法を他人のために使おうとするこの白魔術の一派に反するのが、能力を自分のためだけに使おうとする「黒魔術」の連中で、やがてこの2派のいさかいは〈時空を超えた戦い〉にまで発展するのです。
前売り券を握りしめ、これからこの映画を観るのを楽しみにしている人もまだいらっしゃると思いますので、これ以上詳しい内容は省略しますが、はっきり言ってこの作品は、なんといいますか、決して傑作ではありません。いやむしろ、その逆の出来と言いますか、少なくとも映画としてみたらかなりクオリティは低いです。