森永卓郎の「経済“千夜一夜"物語」 ★“米朝会談”負けたのは韓国 (2/2ページ)

週刊実話

その状態で、緩やかな形でも南北統一ができれば、核兵器を持ち、米国から独立した新しい朝鮮半島を作ることができるのだ。

 いま、韓国は経済面で壁にぶつかっている。最低賃金の大幅な引き上げで、これまでのような低価格攻勢が難しくなっているからだ。ただ、南北統一で、北朝鮮の安価な労働力が手に入れば、韓国は再び価格競争力を取り戻すことができる。米国から独立すれば、中国とより緊密な関係を築くことも可能だ。韓国にとって、朝鮮戦争の終結は、願ってもないチャンスだったのだ。

 米朝首脳会談の決裂を知った文大統領は、早速変化をみせた。3月1日に行われた「3・1独立運動百周年式典」では、慰安婦や徴用工について直接言及せず、「親日の清算は、隣国との外交で葛藤の要因を作ろうというのではない」とトーンダウンしたのだ。ただ、米国が米韓軍事演習中止を発表したことで、再び文大統領が勢いづくかもしれない。

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