氷に翼がくっついて動けなくなってしまったハクトウワシの救助物語(アメリカ)
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今月初め、アメリカのミシガン湖で立ち往生していたハクトウワシの救助エピソードが話題になっている。
そのワシは厳しい冷え込みのせいで、尾羽のあたりに大きな氷塊がくっついて取れなくなってしまい、凍った湖の上で途方に暮れていた。
だが幸いにも親切なボランティアに保護され、重い氷を解かしてもらったワシは、わずか1週間ほどで回復。たくさんの人に見送られまた空に飛び立った。
Iced Eagle Rescue on Lake Michigan
・氷上で立ち往生していたハクトウワシ
これは今年2月1日にミシガン州リーラノー郡で行われたワシの救助の様子だ。
今月19日、猛禽類のリハビリを行っているWings of Wonderのボランティアスタッフが、凍ったミシガン湖の上でハクトウワシが立ち往生しているという連絡を受けて救助に向かった。
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そのワシは尾のあたりに氷がくっついて飛べなくなっていた。これでは餌もとれず氷が消えるまえに飢えてしまう。
そこでなんとかワシをつかまえ保護すると、尾羽全体に氷の粒があり、脚の間にかけて大きな氷の塊があるのがわかった。
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・大きな氷も解かしてもらって体も楽に
室内を温めることで小さな氷は解けたが、おおきな氷はしぶとかった。そこでスタッフが2人がかりでワシを運び、温水で解かした。
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やっと邪魔な氷が消え、排泄も困難だったであろうワシも楽になったはずだ。
そして身軽になり、きれいになったワシは回復するまでケージで過ごした。
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・野生に戻る見込みは十分。氷は寒さの影響か
快適になったワシは飛び回るようになり、野生に戻れることがわかった。
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スタッフたちも、極寒を過ごしたわりには元気なワシを見て安心した。
ワシを苦しめた氷は急激な寒さのせいであっという間にできたようだ。だが、幸いにも発見が早かったらしく、体力があるうちに保護できたのだろう。
・すっかり元気になって再び空へ!
それからおよそ一週間後。彼らは回復したワシを解放することに。
Iced Eagle Rescue on Lake Michigan - released!
この日、解放場所にはおおぜいの人が集まっていた。
彼らは地元の人々で、スタッフの「極寒を生き抜いた野生のハクトウワシが再び飛び立ちます!」という呼びかけに応じてやってきたのだ。
そしてついに、元気になったハクトウワシが空に!
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スタッフの手を離れたワシは力強く羽ばたき、ミシガン湖に向かって飛び立っていった。
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重い氷から解放され、自由になったハクトウワシの美しい姿。彼を救ったスタッフにとっても、この日は最高に素晴らしい日になったという。
Wings of Wonderのフェイスブックより
References:written by D/ edited by parumo