女をダメにする男の特徴 (2/3ページ)
まんまとおじさんの罠にはまって、お付き合いすることに。姑息。まじで姑息。19歳の小娘をお金で釣るなんて。
かくゆう私も安直。お金の魔力に屈した。しかも今思えば、たかが時計とバッグごときに。見事なほどにちょろい。お母さんがこれを読んだら泣いちゃうよ。
でもしょうがないの。ザ・中流家庭で育った私からすると、わかりやすい高価なものをチラつかされたら、飛びついちゃうわけ。これは育ちの問題だから許して?
◇おじさんからエサをもらえなくなる
最初の2年くらいはよかった。都内一等地のタワマン同棲生活に、予約困難のレストラン。そして毎月もらえるお小づかい。
ジャイアンも顔負けするくらい「おじさんのお金は私のもの」状態。ひとり3万円のお店を勝手に予約することもしばしば。
最初は律儀に言っていた「ご馳走さまでした♡」もいつからか言わなくなり、挙句「今日のお店、全然おいしくなかったね」なんて言う始末。
最低な人間に成り下がった3年目くらいからは、クリスマスや誕生日ですらプレゼントをもらえなくなった。
そして、終わりは悲しいくらいあっけない。おじさんの浮気が発覚したのだ。しかも、浮気相手は全国津々浦々に点在していた。
私ではないほかの若い女の子に、きっと同じような手口でエサを撒き散らしていたんだと思う。
自業自得。
これ以上的確な言葉ある?
みなさんはもう察していらっしゃると思いますけど、おじさんは誰でもよかったわけですよ。若い女の子なら。まあ、私も薄々気づいておりましたけども。
ただ、ひとつだけ弁明させてほしいのは、まちがいなく私の中に「愛情」はあったってこと。入口は「お金」だったし、恋愛というより「人」への愛情に近かったかもしれないけど。なんなら、自分を正当化するための錯覚な気さえするけども。
それでも、浮気が発覚したときは人並みに傷ついたし、悲しかった。
私が手料理を振舞えば、「フレンチなんかよりこっちのほうが好き」と言ってくれるし、ことあるごとに感謝の気持ちを手紙にしたためてくれる。