歌川広重の「名所江戸百景」とそれを模写したゴッホの作品を並べてみたら違いが面白い! (1/2ページ)
オランダが世界に誇る印象派の巨匠、フィンセント・ファン・ゴッホ。彼が19世紀後半~20世紀初頭にかけてのジャポニズムという日本趣味ブームに大きな影響を受けていたことは有名です。
彼は日本から流出した浮世絵を多く収集しており、有名な「タンギー爺さん」など、自分の作品にも浮世絵を登場させました。
ゴッホがコレクションしていた膨大な浮世絵作品をゴッホ美術館が無料オンライン公開!そんなゴッホが、ほとんどそのまま模写した浮世絵がある事をご存知でしょうか。
その1つが歌川広重の「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」です。今回はその作品をそれぞれ並べて見比べてみたいと思います。
浮世絵は平面、西洋画は立体感広重のオリジナルの作品とゴッホの模写とをそれぞれ見比べると、浮世絵に顕れた日本特有の画法と、西洋画法との違いが浮き彫りになります。
広重「大はしあたけの夕立」とゴッホの模写
浮世絵の特徴はモチーフがすべて平面に描かれることです。橋脚ひとつ取っても、広重のオリジナルは立体感をつけておらず黒に近い灰色一色で平面的に摺らせています。かたやゴッホは黄や緑、赤茶など絶妙に混ざりあった色彩を濃厚に塗り重ね、立体感を表現しています。
水の表現にそれぞれの真骨頂あり!隅田川の描き方に関しても、違いは一目瞭然です。
