【話題】新元号の令和・万葉集を解説「初春の令月にして気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」 (1/2ページ)

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【話題】新元号の令和・万葉集を解説「初春の令月にして気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」

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令和という新元号に決定し、2019年4月1日(月曜日)に多くの人たちが衝撃を受けているが、その「令和」の出典、いわゆる元ネタが大きな注目を集めているので解説したい。

この令和は日本最古の和歌集である万葉集が出典で、「初春の令月にして気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」という言葉の意味を持っている。

・万葉集「梅花謌卅二首并序」の一文
この歌は万葉集の巻五の梅花謌卅二首并序としてあるもの。以下が、令和という新年号を生んだ万葉集「梅花謌卅二首并序」の一文である。わかりやすくするため、原文のほか、さまざまな文字表現で表記する。

・新元号の令和の出典 / 梅花謌卅二首并序
「初春の令月にして気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」
「しょしゅんのれいげつにしてきよくかぜやわらぎ うめはきょうぜんのこをひらき らんははいごのこうをかおらす」
「于時初春令月 氣淑風和梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香」

・歴史上では作者不明
この和歌を書いたのは大伴旅人とも山上憶良ともいわれているが、他の人ともいわれており、歴史上作者不明となっている。しかしながら、この歌が発想された場は判明しており、天平2年(730年)正月13日に大宰府の長官ともいえる大宰帥の大伴旅人の家に集まり、梅を楽しんだ際に生まれたとされている。

・新たに芽吹く時代にふさわしい新元号
まさに春を楽しむ情緒あふれる日本の季節と風景から生まれた歌であり、令和はそこから生まれた新年号。令和は、新たに芽吹く時代を願いたい日本国民にとって、ベストな新年号と言えるかもしれない。

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