伝説の「平成・春のセンバツ対決」早実・清宮幸太郎が存在感で勝利を導いた! (2/2ページ)

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これで動揺した北本はそこから清宮ばかりか4番の野村大樹にも連続四球を与えて、ついに早実が4‐4の同点としたのである。

 こうなれば勢いは完全に追いついた早実へと傾く。延長10回表に1死から7番・橘内俊治が二塁打で出塁すると、この試合3打点を挙げていた9番・野田優人が中前適時打を放ち、5‐4。この試合、早実が初めて勝ち越したのである。その裏、明徳は2死二塁としたが、早実は9回から登板した3番手の2年生左腕・石井豪がピンチをしのぎ、初戦突破を果たしたのだった。

 この試合、注目の清宮は4打数1安打で打点0ながらもその存在感でチームの勝利に貢献したのである。対して無念にも敗れた敵将は試合後にこんな言葉を残して甲子園を去っている。「ついとるわ、早実には。野球の神様が」。そこにはこの試合のすべてが凝縮されていた。

(高校野球評論家・上杉純也)=文中敬称略=

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