アントニオ猪木はライオンを買って…藤波辰爾×藤原喜明「怪物プロレスラー」豪快秘話 (3/5ページ)
そのとき、すごくいい選手だってことで、新日本のレギュラーになって。それでタイガーマスクがデビューするとき、体格的にも最適だってことで選ばれたんだから。タイガーマスクの成功は、彼の存在あってこそだよね。
藤原 俺もキッドとは1回だけ、やったよ。すごかったな。身体はちっちゃいのに、キレがいいっていうか。ピシッとした感じで。いい選手だったなあ。
■熊と戦って「カメラを止めるな!」
――藤原さんは「人間対熊、異種格闘技戦」と銘打ったテレビ番組の企画で、熊と闘ったこともありましたよね(笑)。
藤原 大変だよ、お前。合法的に殺されるかと思ったよ。熊は怖いよ~。
――サーカスの熊って話だったのに、全然違ったんですよね(笑)。
藤原 一応手なずけてあるって言うんだけど、冬眠する期間は野生に返るんだよ。で、俺がやったのが12月30日だから。
――野生の真っ只中(笑)。
藤原 スタッフに「大丈夫だろうな?」って聞いたら、「大丈夫です。保険に入ってますから」って。それ、危ないと思ってるんじゃねえか(笑)!
――死んでも保険はおります、と(笑)。
藤原 監督が「何があってもカメラを 止めるな!」って言ってるんだから。
――ダハハハ! 映画『カメラを止めるな!』がヒットする20年前に、同じことを言われてましたか(笑)。
藤原 テリー伊藤の野郎が、とんでもねえ番組作ったせいだよ。
藤波 熊に、ベアハッグはやられなかった(笑)?
藤原 熊はベアハッグなんか、やんねえよ! 熊は一発バーンと殴っただけで、体重1トンのバッファローの首が折れるんだよ。