太古の昔、4本足のクジラが陸と海の両方で暮らしていた。南アジアに続き南米ペルーでも化石を発見。 (2/3ページ)
クジラの祖先とされているインドハイアスの復元イメージ

image credit:Ghedoghedo/Wikimedia Commons , CC BY-SA
・陸で暮らす力がありながら海を渡ったクジラの祖先
新たにペルーで発見されたペレゴセタス・パシフィカス(Peregocetus pacificus)は、まだ陸で暮らす力をそなえていてが、およそ4200万年前に世界の反対側へ壮大な旅に出た。
始新世中期(およそ4800万~3800万年前)、アフリカと南アメリカは現在の半分程度しか離れていなかったが、それでも完全に海の生活に適応していたわけではない3メートルに満たない動物としては、驚きの水泳能力である。
ペレゴセタス・パシフィカスの後ろ足の長さは前足とそれほど変わらず、爪先には小さな蹄があった。このことは、水から上がってもきちんと自分を支えて、歩き回れたことを示している。
Ancient Walking Whale with Hooves Discovered in Peru
・水かきと現在のビーバーのような尻尾
同時に、骨格に見られるほかの特徴は、水の中にもうまく適応していたことを示唆している。
たとえば、後ろ足の足骨には靭帯と腱がくっついていた突起部があるが、これは水かきがあった痕跡だ。