太古の昔、4本足のクジラが陸と海の両方で暮らしていた。南アジアに続き南米ペルーでも化石を発見。 (1/3ページ)
image credit:Alberto Gennari/Cell Press
今を生きるクジラは海の中で暮らしているが、その祖先は4本足を持つ哺乳類だったという。
約5000万年前を生きたクジラは、今よりも小型で、その足を使いながら陸と海の両方で暮らしていたようだ。
これまでインドやパキスタンで4本足のクジラの祖先の化石は発見されていたが、南米ペルーでも、同様の化石が発見された。
世界規模で4本足のクジラは生息していたようである。
・クジラの祖先は5000万年前のウシ目から分岐
滑らかな巨体を持つクジラには、陸はおろか浅い川だって生きられないようなイメージがあるが、彼らの祖先は、5000万年前に陸上で暮らすウシ目の動物から分岐した哺乳類である。
当時、クジラの祖先は小型のシカのような姿で、蹄のある4つ足があった。
インドで発見された化石は、クジラになる直前の動物が出産や食事は陸上で行なったが、危険がせまると水に身を隠しただろうことを示している。
彼らはかなりの時間を浅瀬ですごし、水草や無脊椎動物を食べ、やがて小魚や両生類も口にするようになった。
クジラ最古の化石は5300万年前のもので、インド北部のヒマラヤと今日のパキスタンに当たる地域で発見された。
その化石からは、カワウソやビーバーのように陸の上を歩く能力を保ちつつも、水辺での生活から徐々に水の深いところへ移っていった様子が窺える。