空自ステルス機『F35A』墜落の“最悪予兆”で脅威が増す中国による尖閣奪取

週刊実話

空自ステルス機『F35A』墜落の“最悪予兆”で脅威が増す中国による尖閣奪取

 岩屋毅防衛相は4月10日、青森県沖の太平洋上の捜索で尾翼の一部が見つかった航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機『F35A』について、墜落したと断定した。同機に搭乗していた40代の男性3等空佐の安否は不明のままだ。なお、同省によると、同型機の墜落は世界で初めてのことだという。

 政府は将来的に垂直離発着が可能な『F35B』型も導入する方針だ。ただB型を巡っては、2018年9月に米国南部で訓練中の米軍機が墜落する事故が発生しているが、それ以上に“空母”搭載も可能なことから今回のAの墜落で、B運用への懸念が広まる。尖閣防衛に危機だ。

 「専門家による日中の尖閣戦争シミュレーションでは、5日間で日本は敗戦という衝撃のシナリオを提示する向きもある。尖閣は中国軍が太平洋に進出するための前哨戦にすぎず、第一列島線は中国のバリケートですから、ここを突破されると次は沖縄です。それでなくとも偽装漁船、海上民兵などを駆使して中国は執拗に尖閣領有を目指してくるでしょう。また南シナ海では他国の領海に平然と侵入し、人工島を次々と造成し、いまや軍事要塞と化しています。この動きに米国が無策過ぎたのが今日の禍根を招いたのです」(軍事ジャーナリスト)

 オバマ前政権は「アジア・ピボット」から「アジア・リバンス」を標榜し始め、これを受けたペンタゴンは、中国の「A2・AD」(接近阻止、領域拒否)に対抗する新構想として12年に「エアシーバトル」と「第3次相殺戦略」を打ち出した。

 「第3次相殺戦略は、15年に見直しが行われ、『陸、海、空、宇宙、サイバーの5領域の垣根を越えて一元的に戦力を運用し、同盟国の軍事力とともに中国の『A2・AD』下で米軍の戦力を展開する構想です。空自のF35の運用は非常に重要です。見直し第3次相殺戦略では、『中国の第一撃を避けるため米海空軍を第2列島線以遠へ待避させ、同時に『中国のC41SR』機能(指揮、統制、通信、コンピュータ、情報、監視、偵察)などをマヒさせる『盲目化作戦』と、潜水艦を撃破して水中を支配する『水中作戦』などを行うための具体的なプランを作成し、それに見合う装備、軍の再配置、大掛かりなトランスフォーメーションを進行させていくものです」(同・ジャーナリスト)

 今回の墜落が不吉な予兆でなければよいのだが…。

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