金正恩委員長が目論む北朝鮮「初代大統領」戴冠と半島統一 (2/3ページ)

週刊実話

もちろん、国内を把握している正恩氏が米国にひざまずくのが一番いいシナリオですが、とことん米国に反抗し続けたり、クーデターなどの不穏な動きがあったとき、『臨時政府』というオプションは使い勝手がいいのは間違いないところです」(国際ジャーナリスト)

 対外的に正恩政権の足元が揺らいでいるこの状況でも、韓国が米国に対してケンカ腰なのは世界が認めるところ。米朝会談後の3月2日、米国は例年この時期に実施していた米韓合同の軍事訓練を縮小すると公表したが、これは実に意味深長だ。

 「単なる予算削減や北朝鮮への気遣いというより、明らかに北に内通する“韓国外し”です。日韓のレーダー照射問題の“真実”を米軍は把握しているはずですから、米国の韓国軍への信頼はゼロ。軍事機密が韓国軍を通じて北朝鮮、さらには中国に流れるのは何としてでも避けたいし、何よりトランプ政権は、韓国との同盟維持の意欲を失ったと見ていいでしょう」(韓国ウオッチャー)

 米韓同盟が破壊されることに危機感を強めた韓国の最大野党『自由韓国党』(保守系)のナンバー2、羅卿瑗院内代表が3月12日、国会で「韓国大統領は、金正恩の首席報道官だと海外メディアから報じられるような恥ずかしい話を聞くことがないようにしてほしい」と演説した。この発言に与党『共に民主党』の議員らは猛反発し「羅議員の発言は“国家元首冒涜罪”だ」と、ありもしない罪をでっち上げて罵った。

 「北朝鮮との関係改善というカードにすべてを懸けた文在寅政権は、正恩政権とスクラムを組むしかなくなりました。その場合の韓国は米国との同盟=“核の傘”を失います。その際、韓国は『誰の傘に入るか』を決めねばなりません。中国かロシアか、それとも自主開発か。最も手っ取り早いのが北との“相合傘”です」(軍事ジャーナリスト)

 そうなると曲がりなりにも民主主義国家である韓国は、最終的に非民主主義国家の北朝鮮と統一朝鮮=高麗連邦の建国に向かって進まざるを得なくなる。北の大統領候補と南の大統領候補との一騎打ちだ。

 「北朝鮮の選挙制度は一つの選挙区に1人しか候補者がおらず、その候補者名があらかじめ記載された投票用紙をそのまま投票箱に入れて信任を示すのです。不信任の場合は横線を引きますが、引く人はもちろんいません。

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