秋津壽男“どっち?”の健康学「40代から増える男性の更年期障害。ホルモン量検査や投薬治療の必要はあるか」 (3/3ページ)

アサ芸プラス

休日に趣味に没頭するなど日常生活を変えてみるのも、一つの手段です。サークルに入って仲間を見つける、運動を始めてみるなども、定年後の生き方に大きな意味をもたらしてくれます。

 古くからの友人と食事をしたり、魅力的な女性と仕事やデートをする、小遣いの範囲内で競馬や麻雀を嗜むなども、心身にいい刺激を与えてくれ、更年期障害をクリアするきっかけになります。

 男性更年期障害は、うつ状態、もしくはうつ病と変わりません。若い頃の元気がなくなり、自信を喪失した結果、落ち込みが進んでうつのような症状が出てくるのです。

 何度もお話ししてきましたが、精神薬を用いると、薬なしではいられなくなり、長い目でみて「パフォーマンスの低下=悪循環」から抜け出せなくなります。薬に頼るのは「最後の手段」としてください。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「40代から増える男性の更年期障害。ホルモン量検査や投薬治療の必要はあるか」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2019年 4/18号“どっち?”の健康学秋津壽男男性ホルモン更年期障害社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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