日本酒の銘柄にもなっている「獺祭(だっさい)」とは、季節を表わす七十二候の一つ (1/2ページ)
世界的にも有名な日本酒の銘柄「獺祭(だっさい)」。先月からは獺祭初の梅酒が新発売され話題となりましたが、
その名も「獺祭梅酒」!世界的に知られる日本酒「獺祭」からなんと梅酒が登場!そもそも”獺祭”という言葉にはどのような意味があるのでしょうか?
カワウソたちの春祭り?獺祭の獺(ダツ)とは、日本では平成二十四2012年に絶滅してしまったと言われる「カワウソ」の音読み。祭はそのまま「まつり」で、つまり「カワウソのまつり」を意味します。
獺祭のイメージ。川端龍子「獺祭」昭和二十四1949年
カワウソは川で獲った魚を川岸に並べる習性があり、その様子が天地の神様にお供え(お祭り)しているように見えることから、春になってカワウソが漁を始める季節を「獺祭」あるいは「獺祭魚(だっさいぎょ。カワウソがうおをまつる、の意)」と呼んで、一年を72の季節に分けた七十二候(しちじゅうにこう)の一つに数えています。
具体的にはいつごろを指す?具体的には一年(旧暦における360日)を24分割した二十四節気(にじゅうよんせっき)の雨水(うすい。雪が雨に変わる季節。およそ2月20日ごろ~3月7日ごろ)を3分割した最初の5日間(初候・しょこう)を指します。