田中角栄「名勝負物語」 第六番 竹下登(4) (3/3ページ)

週刊実話

結局、田中派は田中先生のバイタリティーがあって、あれだけのものになった。政治の世界に天才がいるとすれば、政治的直感力において田中先生にとどめをさすと思っています。私は佐藤(栄作)先生、田中先生はじめ、お仕えした人に対して尊敬の念を忘れたことは一度もない」

 その過程でいさかいはあったにせよ、竹下が田中の門下生だったことに変わりはない。

 泉下の田中は、いま何を思っているのか。今年12月で、田中の逝去からじつに26年の歳月が流れることになる。
(文中敬称略/完)

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小林吉弥(こばやしきちや)
早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。

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