今さら聞けないCVTの仕組みとは?CVTのフルード交換(オイル交換)などメンテナンスの走行目安はどれくらい? (5/5ページ)
■CVT(無段階変速機)のメンテナンスは?
では最後にCVTのメンテナンスについてご紹介します。
CVTフルード(オイル)は交換不要?一昔前のAT車はATフルードと呼ばれるオイルの交換が推奨されていましたが、現在オートマ車の主流になりつつあるCVTについては、原則オイル交換は不要です。
理由は2つ!
1つ目はエンジンオイルなどと違って、CVTフルードは直接燃焼室などの高温にさらされることはなく、熱などによる劣化の影響を受けにくいこと。もう一つはCVTの構造は極めて複雑で、内部の部品もちょっとしたことで傷や損傷の可能性があるため、オイル交換時に異物やごみが侵入するのを防ぐ目的です。
メーカー指定のCVTフルード(オイル)交換目安は?とはいえ、各メーカーは独自に交換の目安を定めています。そのサイクルは概ね5万Km~10万Kmとなています。
普通に走行していれば車検3回から5回に一回の割合で交換を推奨していることになります。
先の理由のうち、異物の混入などの抑制を目的とし、頻繁な交換を推奨していないのです。
CVTフルード(オイル)交換の費用は?それでも、長く乗っているとCVTオイルもどうしても交換する必要に迫られることも考えられます。
交換にかかる費用は車種や作業を依頼する工場によっても違いますが、概ね5000円~15000円程度です。
なお、新車で出荷される際にはCVTフルードの交換用ドレンにはメーカーの封印がされていることがあります。これはユーザーが任意でCVTフルードの交換を行ったかどうかを把握するための措置です。
メーカーからすると「雑な整備を行う工場で交換してほしくない」との意図も読み取れます。できればCVTフルードの交換はその車のメーカーやディーラーで交換することをお勧めします。