今さら聞けないCVTの仕組みとは?CVTのフルード交換(オイル交換)などメンテナンスの走行目安はどれくらい? (1/5ページ)
軽自動車では8割・普通車でも7割を超えるといわれるほど高い普及率を達成しているCVT(無段階変速機)の搭載率を誇る日本。
世界ではクラッチペダルのない、いわゆる2ペダルMTが主流の中、なぜ日本だけがCVT(無段階変速機)を搭載した車がたくさん販売され、支持を集めているのでしょうか?
今回はCVT(無段階変速機)の仕組みやメンテナンス、そして日本での高い普及率の真相についてもご紹介します。
■CVT(無段階変速機)の仕組みとは?ではまず、CVT(無段階変速機)とはどのような機構なのか?そしてこれまでのATやMTと何がちがうのかなど、CVT(無段階変速機)の基本についてご紹介します。
CVTとATの違いは?引用元:モーターファン
日本の運転免許で運転できる車の違いについては「記載無し=制限なし」と「AT車に限る」という2つの線引きがあります。CVT搭載車は後者の「AT車に限る」との記載のある運転免許でも運転が可能な、種別的にはAT車です。
では、従来のATとCVTの違いは何なのでしょうか?
CVTは元をたどれば、原付バイクなどに搭載されいた変速システムで、その最大の特徴は固定された刃数のギアを持たずベルトなどによって無段階に変速を行うことができる点です。
対して、ATはMTと同様のギア機構をもちながら、それを車の速度やエンジンの回転数から自動で切り替えている仕組みです。つまり、「自動MT」とも言える構造です。
ATとCVTは同じ「オートマ車」として考えられがちですが、仕組みそのものは全く違う別の構造の変速機なのです。
ちなみに最近のCVT搭載車の一部、特にスポーツモデルの車では運転手が任意に変速を行える機能が搭載されたCVT車が多く発売されています。
旧来のMTのような感覚で運転できることから人気の機能ですが、これは本来はむ段階変速であるCVTを電気的に強制制御して、あたかもギアを固定しているかのような状態を作り出しているだけで、実際に1速や2速・6速といったギアが内蔵されている訳ではありません。