佐々木朗希の練習試合に40人のスカウト! 天才投手を巡る争奪戦は“プロ野球の在り方”にも影響する (1/2ページ)

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佐々木朗希の練習試合に40人のスカウト! 天才投手を巡る争奪戦は“プロ野球の在り方”にも影響する

 練習試合にテレビ局5社も殺到。約40人のスカウトが大挙してきて…。

 4月21日、仙台育英高校のグラウンドで、対大船渡の練習試合が行われた。お目当ては最速163キロの剛速球を投げる佐々木朗希投手だ。「今すぐ、プロ野球に入っても通用する」「メジャーでもやっていける」と高評価を得ており、今秋のプロ野球ドラフト会議で主役になるのは必須。一部報道によれば、「日米20球団以上のスカウトが試合開始3時間前から待ち構えていた」とのこと。その評価の高さを再認識させられた。

 この異常なフィーバーぶりは日本のプロ野球の在り方にも影響してきそうだ。

 まず、メジャーリーグのスカウトが視察に現れたことに、こんな見方もある。

 「基本的に、日本高等学校野球連盟(高野連)は卒業後に野球を続けるための進路選択として、いきなりのメジャーリーグ挑戦(海外プロ組織)について『芳しくない』との見解を示しています。高野連の権限で完全に禁止することはできませんが」(関東圏私立校の指導者)

 それでもメジャーのスカウトが地方の、それも、練習試合にまで足を運ぶ目的は、お目当ての選手の「将来のメジャーリーグ挑戦に備えてのデータ収集」だという。ア・リーグ中地区のスカウトがこう言う。

 「菊池雄星の調査が実ったのは、18−19年オフになってから。花巻東高校時代からデータを集め、その調査書が一部とはいえ、交渉の場で活用されたのは事実です。あと、米球界は『投手の投げすぎ』『登板過多』を嫌います。高校時代にどれだけ投げてきたかも知っておきたいので」

 「情」「縁」を気にする日本人の気質に期待している部分もあるようだ。スカウトの所属球団をさして、「一番最初に自分を見てくれた」と縁を口にする日本人選手も少なくないからだ。

 また、スカウトの中には「日本のプロ野球を蹴ってでも、メジャーリーグ挑戦」という、淡い期待も抱く声も聞かれた。佐々木投手の進路に関してはまだ詳しい情報が出ていない。争奪戦が本格化するのは夏の甲子園大会からだろう。

 「東京五輪に佐々木投手を出場させることも考えなければ…」(在京球団スカウト)

 東京五輪を口に出すNPBスカウトもいた。

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