片思い相手にフラれたら「すぐ諦めたほうがいい理由」
片思いの彼に振られるまで恋愛をがんばりつづけた女性へ。
今もまだつらくて諦められないという女性もいらっしゃるかもしれませんが、どんなにつらい悲しみも乗り越えれば、かならず強くなります。
そして悲しみを知った数だけ、人にやさしくできます。この経験は決して無駄にはならないので、どうかご安心ください。
今回は、片思いしていた彼に振られたあなたへ、逆転のチャンスや気持ちの整理の仕方についてお話させていただきます。
■あなたが振られた理由とは?
これには2つの理由があります。
◇理由1:相手から見て何かが足りない
相手から見て、付き合うには基準を満たしていないから交際できないというわけです。
それは、(1)相手から見たルックス偏差値を満たしていないか、(2)内面的な部分で何かが足りないかのどちらかですね。
前者の場合は、相手から見た「かわいさ」を満たしてないと何をしても無理ですし、後者の場合は、コミュニケーション能力の向上や、相手から見て目につく「そういうところやで?」の改善が必須になります。
相手が望むものをクリアすれば、まだチャンスはあるかもしれないと思った女性もいらっしゃるかもしれません。厳しいようですが、その期待は捨てたほうがいいでしょう。
なぜなら、あくまでも相手基準になるため、正解なんてないからです。また、当の本人(彼自身)もあなたに何が足りないのかよくわかっていないのです。
それに、一度「足りない」という目線で語ってしまうと、「足りないものの証拠探し」になってしまいます。そんな状態でどんなにがんばっても、相手は「あなたに足りない部分」ばかりに目を向けるようになります。
◇理由2:そもそも相性が合わない
これは本当によくあるケースです。
「自分に合う人」がどういう相手なのかというと、「友だちにしても大丈夫な人」のことです。どんなに感情があろうと、友だちにもできないような相手との恋愛はうまくいかないんですよね。
今回振られた相手は、ここに当てはまらない可能性があります。
好きな男性との相性のよさをはかるには、「この人に恋愛感情を抱いていなかったら、友だち関係ぐらい仲よくなることはできるか?」と考えてみてください。
それから、ここでいう友だちとは、気兼ねなくいろんな話ができて、一緒にいて「ストレスを感じない」人のことを指します。一緒にいてストレスを感じた分だけ友だちの役割を果たしていません。
あと、こちらがどれだけ「友だちになれる」と思ったとしても、相手がそう望んでいなければ、ただの一方通行になることをお忘れなく。
■振られたあとの逆転は「ほとんどない」
振られた理由の本質を知り、絶望しているあなたへ。ここから挽回する方法はないのかと、うなだれていることでしょう。
世の中には、片思いの男性に何度も何度もアタックして、ようやく恋愛成就したという美談がたくさんありますが、結論から申しますと「それに自分が該当するかもしれないからがんばろう」と思わないほうがいいです。
僕の見解だと、彼女たちが成功した理由は「まっすぐに純粋な気持ちで素直さを全面に出して、何度も自分を売り込んだのではないか?」と思っています。
あとは、たまたまその瞬間、相手との相性が合致しただけです。
◇逆転できるのは「自己肯定感が高い女性」だけ
「自分を売り込む」ということは難易度が高い行動です。自信がなく自己肯定感が低い女性だと、上手に売り込むことができません。
自分を商品にたとえるなら、自信満々に売られている商品と、自信なさげに売られている商品のどちらを買いたいかという話なんですよ。
自分をちゃんとプレゼンできない人は恋愛がうまくいきにくいですし、自信をもって「これが私です!」と開示したあと、相手がどう受け止めてどう解釈するかの問題も待っています。
このように自信があって自己肯定感が高く、素直な女性なら再チャレンジしてもいいかもしれませんが、おそらくそういう女性はダメだったら「はい次」と切り替えも早いことと思います。
前述したような、何度もアタックして恋愛成就した女性がなぜ次にいかなかったかは本人のみぞ知る部分ですが、ひとつ言えることとしては、「押したらいけるかもしれない」という確信があった幸運な状況だったのではないでしょうか。
◇振った彼から連絡が来る理由は「なんとなく」
とはいえ振られた彼からその後も連絡が来るという状況に、「まだいけるかもしれない」と希望を抱く女性もいることでしょう。
ですが、彼の真意はほとんどの場合「なんとなく」です。
今まで自分のことを好いてくれていた女性が離れていって、なんとなくさみしさを感じたというだけで、残念ながらそれ以上でもそれ以下でもありません。
つまり「自分のファンがひとり減ったさみしさ」みたいな感じです。
その状態から恋愛成就につながったというケースは、実のところ稀なんですよね。
■逆転が可能な状況はある?
逆転が可能な状況は、前述したように「押したらいけるかも」というケースか、もしくは、仕事の都合などで「今は恋愛に割く時間がない」から付き合えないけれど、相手の男性がしっかりと好意を示してくれているケースのみです。
反対に、逆転ができない状況は次のようになります。
1.相手に彼女ができた 2.相手に好きな人ができた 3.友だちとしか思えないという理由で振られている 4.彼から「付き合ってもうまくいかないと思う」と言われている 5.付き合う・付き合わないの話になると、何度もお茶を濁されたりスルーされたりしている
1と2に関しては、彼女にしてもいい条件を満たした女性や、心を動かすほどの女性が別に現れたということなので、そこでゲームオーバー。
3の場合、この断り文句の本当の意味は、相手から見たルックス偏差値をクリアしていないから、女性としては見られないということです。
4のセリフをくわしく解説すると、「そういうところやで?」が目立つから、交際してもうまくいかないことが目に見えているという意味ですね。
5は、結局付き合うつもりは今後もないけれど、はっきり断ったら自分が悪者になりそうだから、保身のために言わないだけです。
■振られたあなたがすべきは「PDCAをまわす」こと
振られる理由は、大きく分けると次のどちらかに該当します。
1.魅力 or 実力不足 2.そもそも相性が悪い
今後の恋愛や人生のため、あなたが振られたあとにすべきことは、仕事のトラブル処理と同様に、まず「なぜ失敗したのか?」「同じ失敗を繰り返さないためにはどうすればいいか?」を徹底的に分析し、PDCAをまわす行動です。
そして、1に該当するのであれば、女性としてだけではなく人としての魅力の底上げもしていきましょう。
つまり、外見も含めた人としての総合的な魅力と力である「人間力」の向上を行っていくわけです。
2に該当する場合は、「なぜ相性が悪いのか?」をさらに掘り下げて考え、思い当たる部分をあぶり出し、今後出会う男性でその部分に当てはまる男性は選ばないようにすることですね。
いくら好きであっても、相手の男性に「人としてどうかと思う」という部分があればあるほど、その人とはうまくいかないことでしょう。
片思いを諦める方法は「人間力の向上」一択
片思いを諦める方法はただひとつ。「人間力を向上させること」です。
恋の痛手は、時間の経過や次の恋が解決してくれるといいますが、相手に執着すればするほど、忘れられなくなってしまいます。
これはよくある話なんですが、失恋した女性が「このままじゃ私はヤバい」と思い直し、がんばって自分磨きをして(外見も内面も)かわいくなったら、前好きだった男性が手のひらを返したように猛アタックしてきたというもの。
しかし、そのときにはもうどうでもいい相手になっていて、なんの興味もわかないため、ほとんどの女性がアタックを断るんですよ。
人は鏡でしかないので、自分のレベルが上がれば、そうなるのは当然なんです。
ビジュアルを改善する自分磨きだけではなく、人に揉まれてコミュニケーション能力を向上させたり、やりたいことを見つけたりしたら、さらに辛い片思いを忘れるまでの期間が短くなるでしょう。
これは紛れもない事実です。
以上になりますが、振られた相手に対して「なぜ私が選ばれなかったんだろう」と自分を責め続ける女性がいます。
まちがいなくいえるのは、付き合うのは「その相手じゃなかっただけ」という啓示みたいなものなので、あなたの適材適所ではなかったんですよ。
冒頭でお話したように、悲しみは乗り越えればその分強くなり、人にやさしくなれます。そして、経験からしっかりと学び、あなたがピタリとハマる男性をゲットしてくださいね。
(藤本シゲユキ)
※画像はイメージです