ルイ・ヴィトンのデザインは日本の家紋や伝統文様がヒントになっていた?

Japaaan

ルイ・ヴィトンのデザインは日本の家紋や伝統文様がヒントになっていた?

日本のブランド好き女子の定番といえばやはり「ルイ・ヴィトン」。そのなかでも特に鞄には、「エビライン」とか「ダミエライン」などといったシリーズもありますが、定番はなんといっても「L・V」の文字と花、星をあしらっている「モノグラムライン」と呼ばれるデザイン。

ところで、この中で丸の中に星がデザインされているマークは、薩摩藩・島津家の家紋の影響を受けたものとされています。

実は、モノグラム・ラインのマークが使われるようになったのは、1896(明治29)年のことですが、このころ、フランスではジャパニズムの波にのり、日本ブームが起きていました。

しかも1867(慶応2)年に開かれたパリ万国博覧会には徳川家とともに薩摩藩が参加していました。このとき、日本の出展物のなかに島津家の家紋のついた品があり、ルイ・ヴィトンの関係者らがそのデザインを実見。モノグラムラインに取り入れられたと考えられています。

また、「ダミエライン」のデザインも、日本の市松模様にヒントを得たと考えられています。

そういえば、2020年に開催される東京オリンピックのエンブレムにも「組市松紋」といわれる市松模様がデザインのベースとなっています。これは、「歴史的に世界中で愛され、日本では江戸時代に「市松模様(いちまつもよう)」として広まったチェッカーデザインを、日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いた」もので、このことからもわかるように、市松模様は今も世界に影響を与え続けている日本の模様と考えることができそうですね。

長く世界に影響を与え続けている日本の図案。一番最初に考えた先人たちのデザインのセンスは、時代や文化を超えて通用するものだったということがよくわかるエピソードです。

参考:JIBURI.com「東京2020エンブレム」TOKYO2020

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

「ルイ・ヴィトンのデザインは日本の家紋や伝統文様がヒントになっていた?」のページです。デイリーニュースオンラインは、伝統模様家紋カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧