世界一過酷と言われている「サハラマラソン」に自主参加した犬。砂漠地帯を約161km以上も走りつづけメダルを授与。

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世界一過酷と言われている「サハラマラソン」に自主参加した犬。砂漠地帯を約161km以上も走りつづけメダルを授与。
世界一過酷と言われている「サハラマラソン」に自主参加した犬。砂漠地帯を約161km以上も走りつづけメダルを授与。

image credit:Facebook

 「世界一過酷」といわれるサハラマラソンが、4月5日~4月15日にモロッコ南部のサハラ砂漠で開催された。

 約230kmの距離を6ステージに分けて7日間かけて走るウルトラマラソンだが、今年は人間以外のランナーが自主的に初参加した。

 約800人のランナーとともに灼熱の砂漠地帯を駆け抜けたのは、カクタスと呼ばれる一匹の犬だったのだ。
・ツイッターでサハラマラソン初の犬ランナーが大人気!

 カクタスが現れたのは2日目の第2ステージの終盤。ランナーたちに追従するように走り始め、このステージで10.7km以上を走り、サハラマラソンでは初めての犬ランナーが誕生した。

 この様子をサハラマラソンの運営側が公式ツイッターアカウントなどに投稿したところ、「#CactusTheMDSDog(カクタス・サハラマラソン犬)」のハッシュタグが大流行!

Marathon Des Sablesさんの投稿 2019年4月9日火曜日


 これまでサハラマラソンに興味のなかった層からも注目を集め、カクタスのツイッターアカウントが開設されるなどすっかり人気者となったのである。

 また、ランナーたちも、水を与えたりレース後にお腹を撫でたりとカクタスとのスキンシップを楽しんだようだ。

Marathon Des Sablesさんの投稿 2019年4月9日火曜日


・レースナンバーを与えられ砂漠地帯を約161km以上も駆け抜ける

 大きな反響を受けて運営側は、カクタスに「000」というレースナンバーと、もしものときのために追跡できるようGPS装置を与えた。

 結局、カクタスはフィニッシュ・ラインを越えるまで、砂漠地帯を約161km以上も走った。

Marathon Des Sablesさんの投稿 2019年4月9日火曜日


・特別にメダルを授与

 カクタスが実力を見せつけたのは、特に過酷とされる超長距離の第4ステージ。約76kmの距離を31時間以内に走りきるステージだが、カクタスはこれを11時間強で走り終えたのである。

 カクタスがレースに加わったのは2日目からのため本来であれば資格はないが、運営側は特別にメダルを授与してその激走ぶりを称えたんだ。

Marathon Des Sablesさんの投稿 2019年4月9日火曜日


・カクタスの正体は?

 ところで、カクタスは一体、何者なのだろうか?

 どうやらカクタスはカレン・ハドフィールドさんの愛犬で、走るのが大好きな犬だという。カレンさんは今回の件について「カクタスはレースを楽しみ、最高の時間を過ごした」とコメントしている。

Marathon Des Sablesさんの投稿 2019年4月9日火曜日


 カクタスが来年もサハラマラソンに参加するのかどうかは不明だが、今のところ「最高の犬ランナー」の呼び声を欲しいままにしているようだ。

 ちなみに、カクタス(cactus)は日本語で「サボテン」という意味があるらしく、砂漠地帯を駆け抜けるのにぴったりな名前だね。来年は犬ランナーがもっと増えたりするのかな?

References:Facebook / Twitter / Gear junkieなど / written by usagi / edited by parumo
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