人は死ねばごみになるのか (4/4ページ)

心に残る家族葬

一方で、遺体を「人間」として見ない唯物論的態度が、子供の肺を剥き出しにする放送を容認する隙を作るのではないか。医師には「仏心」無き「鬼手」とならないことを願う。

■人は死んでもごみにならない

人間は死んでもゴミにはならない。我々はゴミを悼むわけでも、ゴミの帰宅を待っているのでもない。生きていようが、死んでいようが、その人であることに何ら変わりはないのである。人間の尊厳が加速する医療の進歩に置き去りにされてはならない。


■参考資料

■小林光恵編著「ケアとしての死に化粧 エンゼルメイクからの提案」(2006) 日本看護協会出版
■田中愛子・岩本テルヨ「臨床現場におけるエンゼルケアの実態」(2008) 山口県立大学 看護栄養学部紀要 増刊号
■伊藤栄樹「人は死ねばゴミになる」(1998) 小学館文庫

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