荒れ果てた土地に400万本の苗木を植え、20年近い年月をかけ、見事な森を復活させた夫婦の物語(ブラジル) (4/5ページ)
172種類の鳥や33種類の哺乳類、293種類の植物、そして15種類の両生類や爬虫類などが生息し、森からは鳥のさえずりや虫の鳴き声が聞こえるようになった。
CO2を酸素に変換することができるのは、木だ。植林は、地域の環境や気候に影響を与え、より多くの降雨と涼しい気候をもたらした。それにより、枯渇していた8つの天然温泉をも復活させることができた。
毎分20リットルの水を湧かせるこの天然温泉は、干ばつが発生しやすい地域に必要な水分補給を提供することができる。
また、水が急速に海に流れてしまう不毛な土壌とは対照的に、森林は、その上に降る雨の最大60%を保持することができる。これにより、セバスチャンさんが子供の頃遊んでいた小川さえも復活した。
セバスチャンさんは、自然の再生に携わったことで自身も「生き返った気持ちなった」と喜びを露わにした。
Instituto Terra
・強い信念とたゆまぬ尽力が自然を呼び戻す
『Instituto Terra』は、ブラジルの中でも決して大きな団体ではない。しかし、自然の復活という命のリサイクルを成功させたこのプロジェクトは、積極的なエコ活動の具体例としてだけでなく、正しい方法によりいかに環境が早く回復できるかということを示したことで、多くの人をインスパイアした。
決して容易くはなく、長い道のりを要することは確かだ。だが、セバスチャンさんとレリアさんの信念に沿うように、20年の月日をかけて母なる自然は活力を証明し、実質的に死んだ亜熱帯の熱帯雨林を生き返らせることができたこのプロジェクトは、世界最大の環境保護への取り組みの1つとなった。