炎上対談!笑福亭鶴光×三遊亭小遊三「噺家ウラ裏バナシ」(4)東京はぬるま湯に思えていたのでは (1/2ページ)

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炎上対談!笑福亭鶴光×三遊亭小遊三「噺家ウラ裏バナシ」(4)東京はぬるま湯に思えていたのでは

小遊三 鶴光さんの尊敬する人は?

鶴光 (三代目桂)米朝師匠かな。あの人が発掘・復活させた「天狗裁き」は全部、米朝流の型でやったもん。ウチの師匠が上方落語協会の会長時代に尽力して作った落語専用の大阪・島之内寄席は、後ろで師匠たち、全部聞いてるのよ。で、ワテが降りてくるなり、米朝師匠が「お前な、マクドナルドの向かいにある風呂屋言うたな。これ、時代はいつやねん。旅順陥落の時代やろ。ウケもせえへんのに、いらんこと言うな」。言うてくれる師匠てのは、うれしいですよ。

小遊三 私も自分の弟子以外には言わない。

鶴光 東京の人は大阪の御手塩(おてしょ)という言葉、わからないでしょ。そいで、「そこの御手塩取って」「あっ、小皿でんな」って、言いかえるわけ。そやからワシの落語はくどくなるんです。米朝師匠は「それはいらん。腕があれば、その前後の脈絡でわかる」て言うんですわ。

小遊三 コッチには、その腕がないんだから。

鶴光 上方には、米朝、松鶴というのがおって、その下に桂春団治(三代目)、桂小文枝(三代目)、露の五郎(二代目)、そして笑福亭仁鶴(三代目)、桂枝雀(二代目)‥‥。濃いメンバーでしょ。

小遊三 全員が売れてたんじゃないですか。

鶴光 皆、漫才に囲まれる中から出てる。正司敏江・玲児の敏江姉さんが頭ドツかれてるワ、かしまし娘さんはピーチクパーチクかしましいワ、レツゴー三匹が飛び蹴りしてるワ、そんな状態やったから。

小遊三 筋金入りだ。

鶴光 ワシら大阪で3分笑わせなんだら、「やめ」「へっこめ」て言われる。

小遊三 東京は、ぬるま湯に思えたんじゃないの。

鶴光 寄席ではネタおろしができるんですわ。

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