お金(インセンティブ)で人から創造性を引き出せるか?(アメリカ・イタリア共同研究) (2/3ページ)

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・金一封(報奨金)で創造性を引き出せるかの実験

 実験では、328名を対象に、「閉鎖的な」創造的課題か「開放的な」創造的課題のいずれかを行ってもらった。

 閉鎖的課題とは、パラメーターがはっきりしているものだ。この研究では、特定の単語を用いてストーリーを作成するか、自分で考案した計算法によって特定の数字を導き出してもらった。

 開放的課題とは、それとは対照的にパラメーターに制限がないものである。参加者は、未来の社会について記述するか、架空の発明を考案するよう求められた。

 課題を行うにあたって、参加者はいくつかのグループにわけられた。

 1つは、ほかの参加者の成果の創造性を採点するグループ。2つめは、あらかじめ自分の成果が採点されることを知らされるグループ。3つめは、金銭的なインセンティブ(創造性スコアが高かった人に1000円相当を与えるなど)が与えられるグループだ。

 なお、いずれのグループでも参加費用として550円相当が支払われた。

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・お金は創造性を高める。だが、それより効果的なのは――

 実験の結果、閉鎖的課題についてはお金が効くことが判明した。高スコアならお金が与えられるグループの成果は、ほかのグループよりも創造性が高いと評価されたのだ。
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