お酒を飲んでないのに警察のアルコール検査に引っかかってしまったドライバー。その理由はあの果物!
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これは覚えておいて損はないシリーズなのかもしれないし、そうでもないのかもしれない。この果物が大好きな人は要注意なのかもしれない。
中国で、お酒を飲んだわけでもないのに警察のアルコール検査にひっかかってしまった気の毒なドライバーがいる。
その原因は、すさまじいニオイながら好きな人はクセになる、「果物の王様」とも呼ばれるあのドリアンだ。
・お酒を飲んでいないのに血液からアルコールが検出される
地元メディアによると、4月17日、江蘇省南通市で車を運転していたジャンという男性は、警察からアルコール検査を受けるよう求められた。
ジャン氏はお酒など一滴も飲んでいなかった。なのに、どういうわけか血液100mlあたり34mgもアルコールが検出されてしまった。
中国では、100mlの血中アルコールが20mlを超えると飲酒運転とみなされる。
違反した場合のペナルティはアルコールの量にもよるが、20~80mg/100mgでは、1000~2000元(約16000~32000円)の罰金と6ヶ月間の免停だ。
・その原因はドリアンだった!
仰天したジャン氏は次のように主張したそうだ。
「飲んでませんって。ドリアンなら食べましたけど。血液検査をしてくださいよ。」
南通警察は彼を病院に連れて行き、血液検査を受けさせることにした。その結果、確かに血中にはアルコールが含まれていなかったのだ。
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・警察が検証したところ、ドリアンを食べると陽性反応
この事件を受けて、ドリアンを食べると、お酒を飲んでいなくても息を吹きかけるタイプのアルコール検査で陽性反応が出てしまう可能性について、警察で検証が行われることになった。
実験では、警察官に口いっぱいのドリアンを含ませ、検査機器に息を吹きかけてもらった。結果、本当に100mlの血中アルコール濃度が36mgという数値が出てしまったのだ。
ところが、その3分後に血液検査をしてもアルコールは一切検出されなかったとか。
・身の潔白が証明されて釈放されたドライバー
身の潔白が証明されたことで、ジャン氏には運転免許証が返還されたとのことだ。
ちなみに東南アジアには、ドリアンとお酒の食べ合わせは最悪で、下手をすると死ぬという迷信が伝わっている。
クセの強い食べ物と言えば、日本ではパクチーが流行したが、これに次いでドリアンが流行った場合には、アルコール検査に引っかかるひと続出の予感。
乗るなら食うな、食うなら乗るな、だ。
実際には食べ慣れていない人にはそうとうヤバイ果物なので、大丈夫な気もする。ちなみに以下の動画はドリアンを食べたアメリカ人の反応だ。
Denny tries DURIAN
References:scmp/ written by hiroching / edited by parumo