子供の声から不安やうつの兆候を感知するAIが開発される(米研究) (1/3ページ)
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現代の子供たちは、過度の不安感や孤独感、疎外感を持っていたり、うつの症状が多くみられるという。海外ではこれらを「内在化障害(internalizing disorder)」と呼び、そう診断される子供は5人に1人いるそうだ。
なるべく早期に発見して、問題の芽を摘み取ることが大切なのだが、8歳未満の子供は心の苦しみをしっかりと伝えることができない。
大人の側が常に心の状態を察知してやらねばならないのだが、それもままならない。そこで開発されたのがAIによる診断だ。
子供たちの声を聴くことで内在化障害かどうかを診断できるという。
・AIで子供の心を診察できるかどうかをテスト
内在化障害であるかどうかは、専門の医師が60~90分ほどの問診を行なって診断するのが標準的なやり方だ。
これを観察していたアメリカ・バーモント大学の生物医学工学者、エレン・マクギニス氏は、多くのパターンを機械学習で訓練したAIでやれば、もっと素早く確実にできるのでは? と考えた。
そこで、3歳から8歳の子供71名に3分間の物語を考えてもらうという課題に取り組んでもらった。
実験前、子供たちには物語の出来の良し悪しが評価されると伝えられる。評価者である実験者は常に厳格な口ぶりで、中立か悪い評価しか与えないことになっていた。
また彼らが物語を語り始めてから90秒経過後と150秒経過後にいきなりブザーが鳴り、残り時間が告げられた。