総距離250km。想像を絶するベトナム戦争の象徴「クチトンネル」を訪ねて (4/5ページ)

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少し歩くだけでも息が上がるほどなのに、さまざまな物資や武器を持ってトンネル内を移動していたわけですから、身体的にも、精神的にも、相当過酷な生活であったことは容易に想像できます。

クチトンネルでは、ここにやってきた米兵を撃退する恐ろしい罠も仕掛けられていました。これは「ブービートラップ」といわれるもので、布と枯れ葉で隠した穴の上に踏み込むと、毒が塗られた針の上に落ちてしまうというものです。

兵力ではとても敵わないものの、解放戦線の兵士たちは、頭を使ってアメリカ軍と戦っていたのです。

ベトナム人の賢さは、兵士たちが履いていたサンダルにも表れています。黒いサンダルは、タイヤでできたもの。物資の補給が十分ではなかったために、古いタイヤをリサイクルしてサンダルを造り、しかも自分たちの足跡をわからないようにするために、前後を逆にして履いていたというのです。

使えるものは何でも使おうと、米軍の不発弾を利用した地雷も造っていました。

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