泉谷しげるVS井筒和幸「令和で必要なのは“不便を生きる”」 (1/3ページ)

日刊大衆

泉谷しげるVS井筒和幸「令和で必要なのは“不便を生きる”」

 各方面で話題騒然、映画監督の井筒和幸氏とミュージシャンの泉谷しげる氏のメッタ斬り対談。第2回目は、新元号「令和」という時代の生き方について、2人の男が語り合った!

井筒 しげるさんは、健康について何か特別なことをしてます?

泉谷 やっぱりライブだよな。全国を巡って大声で歌うってのが、俺にとっては一番の健康法。皇居マラソンと変わんないよ。

井筒 僕も映画を撮るって仕事が、健康法みたいなもんやしね。他に趣味なんてないもん。フォークルの加藤和彦が言ってたけど、「生きてることが趣味」って感じ。

泉谷「生きてることが趣味」か……。加藤和彦もイイこと言うね(笑)。まあ、今の日本人の男なんて、ろくすっぽ趣味も持てないんだけどな。そもそも、趣味の物を置けるような自分の部屋を持っている男が少ないもん。

井筒 このご時世に“男”として生きるのは、けっこう大変なことですから。最近はセクハラだなんだと、男が女を虐げているって風潮になっているけど、だいたい、奥さんに給料を巻き上げられて、ろくに自分のお金も持てなかったりするわけでどっちが虐げられてるんだか。

泉谷 そうそう。家族に気を遣って好きに生きられなくなってるんだよな。60年代から70年代にかけて、団地住まいが普通になって部屋は狭くなり、家族サービスもして、隣の家に負けないような車や家電製品を買わなきゃならない。そういうことばかりが、男に求められるようになった。

井筒 その理由は、男主導でした戦争に負けて、すっかり男の信用がなくなったところにあると思うわけですよ。「おまえらに任せておいたらロクなことがない」ってことになってしまったんです。その反動で、東映の映画がはやったんじゃないですかね。

泉谷 映画館で無頼な自由に生きるダメ男たちを観て憧れるんだよな。

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