クロスワードパズルには強力な脳の老化防止効果がある(英研究) (1/4ページ)
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昔ながらのゲームの1つにクロスワードパズルがある。これは、カギ」と呼ばれる文章によるヒントを元に、タテヨコに交差したマスに言葉を当てはめてすべての白マスを埋めるパズルのことだ。
昔から、新聞や雑誌になどに掲載されていたパズルだが、今ならスマホ用のアプリも充実している。
実はこのクロスワードパズル、たくさん解くほどに、老化による記憶力の低下が防止されることが判明したという。
・クロスワードパズルで脳が若返る
その効果について研究したのは、英エクセター大学のアン・コーベット博士だ。
彼女は、2年間にわたり、クロスワードのような単語パズルや数独のような数字パズルのアンチエイジング効果を調査してきた研究者である。
コーベット博士が、イギリス国内で実施された「PROTECT研究」のデータを用いて50~93歳の被験者1万9078人を調査したところ、単語パズルや数字パズルをやる人は、14種類の認知テストで良好な成績を収める傾向にあった。
その結果によると、パズルをよく解く高齢者は、やらない人に比べると、短期記憶が8歳、文法的推論能力が10歳若かったという。
「パズルやきちんと効果が立証された脳トレで定期的に脳を鍛えると、頭を若々しく保てるということを知ってくれれば」とコーベット氏はコメントする。