ユニコーン/電大・川西幸一の人間力「こいつらと一緒にいる瞬間こそがバンドなんだな」 (2/3ページ)
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川西幸一
当時、僕はメンバー一人一人の個性が固まったものがバンドだと信じていて、その頃のユニコーンは、それとは違うと思ってしまったんです。
辞めた後にいろいろなバンドをやって気づいたのは、ユニコーンはすごいバンドだったということ。2009年にユニコーンは再結成しましたが、今は“こいつらと一緒にいる瞬間こそがバンドなんだな”って思います。
再結成まで16年かかりました。でも、その16年があって、やっと本物のバンドになった気がする。ものすごく必要な時間でしたね。今、メンバー5人、めちゃくちゃ仲がいいんですよ。
再結成から6年たった2015年、僕は脳梗塞になりました。
兆候はまったくありませんでした。ある日、いつものように朝起きてタバコを吸ったらクラッときて、そのまま倒れてしまったんです。“なんかおかしい”と、知り合いにメールを打とうとしても、頭の中に浮かんでいる文章がどうしても打てない。これはマズイと、119番に電話しましたが、今度は自分の住所が出てこない。
それでも、なんとか救急車を呼んで待っていると、普通に動けるようになったんです。「もうなんともないんで」って救急隊員の方に言ったくらいで。でも、「とりあえず乗ってください」と、病院に運ばれて、検査したら脳梗塞。即入院でした。
僕のは初期症状だったんですけど、フッと症状が治まるから放っておく人も多いらしいんです。それで、次にドカンと大きいのが来る。僕は一人暮らしですし、初期で見つかって後遺症もなく治って、ほんとラッキーでした。
ただ、それからは、もう明日はないかもしれないって考えるようになった。ライブの1本1本を大事にしようという思いが、さらに強まりましたね。病気でファンの方にすごく心配してもらって、僕らの仕事はファンがあって成立してるんだなと、身にしみて感じました。
僕は今年で還暦ですけど、10歳上の矢沢(永吉)さんも、ディープ・パープルのイアン・ペイスもバリバリ頑張っている。それに比べて、僕なんてやっと60歳ですから、まだまだ青いなと思いますよ(笑)。