パワハラを苦に転職するのは弱いからじゃない、強いから。#フレッシャーズサバイバル (3/4ページ)
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瀧波ユカリ
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転職活動を進める上で大事なこと
転職計画をスタートするにあたっては、千春さんの「理想の会社」の条件をしっかり固める必要があると思います。パワハラをよしとしない労働環境であることはもちろん、給与や社風、業務内容や所在地など細かいところまでまずは理想を洗い出してみてください。
その上で、条件に近い会社をリストアップしていきましょう。
このときに大事になってくるのは、事前にその会社のことを詳しく知るためのリサーチ力です。なぜなら、せっかく転職してもまた同じようなパワハラ体質の会社だったら意味がないから!
信頼できる同業者と出会いの機会を作り、話を聞き、アドバイスを得ましょう。また、社名や代表者名でググり倒して、ブラックやパワハラの要素があるかどうかを調べ上げましょう。リアルの声とネットの声の両方を集めて検証するのです。
自分がこれから入る会社の体質を見極める。それができれば、千春さんが恐れている「会社を転々とする人生」にはならないはずです。
もうひとつ大事なことがあります。千春さんが「ここに入りたい」と思った会社が、今の自分の実力以上のスキルを要求していても、リストから除外しないでください。
この会社に入るために、どうやって不足しているところを補っていけばいいだろう? と前向きに考えてほしいのです。今立っているのと同じ高さの台に飛び移るのではなく、今よりちょっと高さのある台に挑んでみる。そんなイメージで転職をとらえるといいんじゃないかなと思います。
千春さんは「こんなことで辞めてしまうなんて、メンタルが弱すぎるでしょうか」と書かれていますが、まったくそんなことはないですよ。あなたには、自分の「つらい」という気持ちに気がついて、自分のために行動しようと思える強さがあります。
24歳の私が起こした「本社にメールをする」という行動は失敗に終わったし、今となっては軽率だったなと思う部分もあります。でもその失敗は、一生使える学びを私にもたらしました。