第4回「斎藤茂太賞」が、たかはたゆきこ『おでかけは最高のリハビリ! 要介護5の母とウィーンを旅する』に決定! 旅の優れた書籍を選出した「旅の良書2019」も発表 (3/5ページ)

バリュープレス

この作品は人間ドラマそのものである。今の時代、世の女性の多くが介護の問題に直面している。私の身の回りにも、大変な思いをしている人たちがたくさんいる。子育てには夢があるが、介護には夢も希望もないのが普通。ところが、要介護5の母親をウィーンに連れて行くために悪戦苦闘する様子を綴ったこの作品は、夢を感じさせる。旅はリハビリだという新しい視点、そして、今の時代を切り取った作品であることを評価したい。4回目にして初めて女性の受賞者が出たことも喜ばしい。(談)


[旅の良書2019]

■清水浩史『深夜航路 午前0時からはじまる船旅』(草思社)

真っ黒な海にきらめく星々、ただただ静まり返る船内―それは午前0時からはじまる船旅。日本で現在運航する深夜便全14航路を旅する、怪しくタイムスリップしたかのような異色の旅行記。


■渡辺憲司『いのりの海へ ― 出会いと発見 大人の旅』(婦人之友社)

「生きていること、生かされていることへの感謝とは、悲しみを伝えること、そしてそれが祈り」と語る著者の、旅先で出会う歴史と文化と人々との触れ合い。旅する大人のつぶやきが心に沁みる佳品。


■藻谷浩介『世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記』(毎日新聞出版)

地域エコノミストの著者が、ライフワークとして取り組む「世界の実体経済についてのまちかど調査」。そのライフログ的な記録を、膨大な地理・歴史の教養を交えてまとめた新しいタイプの旅行記。


■内田洋子『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』(方丈社)

イタリア、トスカーナの山深い村から、本を担いで行商の旅に出た人たちがいた。ダンテ、活版印刷、禁断の書、ヘミングウェイ。丁寧な聞き取りから、本と本屋の原点を探る歴史ノンフィクション。


■森まゆみ『「五足の靴」をゆく 明治の修学旅行』(平凡社)

明治40年夏、与謝野鉄幹と若き北原白秋、吉井勇らが、南蛮文学やキリスト教伝来に興味を抱いた九州の旅の足跡を丹念にたどり、そのゆかりの場所を訪ね、土地の人々から地域の情報を聞く。

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